日記

■今日はベリーズ工房のイベントでよみうりランドに行って来ました。天気もよく週末の東京という事もありさすがに相当の人数が集まっていた。予定通りPM2:00過ぎからイベントは開始しPM3:00過ぎにはスムーズにイベント終了。最終的に握手会が終了したのはPM5:30半近くだったと思う。自分は運良くというか悪くというか最後のブロックだった為終了間際まで彼女達のその姿を見続ける事が出来た。

結果だけ話しても仕方ないのですが、今日は手放しで100%楽しめたとは言い切れませんでした。桃子を含めベリーズ工房に対するファンとしての考え方や、結果的に行なってしまっている自分の状況や行動の矛盾、考え方と対象物が考える理想との個人的相違点、またファンというもの自体に関する疑問点等深く考えさせられてしまった。

■上に記したようにアイドルというものには欠かせない要素である「ファン」という存在が色々考えてしまった原因の大半を占めていると思いますが、今日の握手会に最後の方まで参加していた方は全員が少しでも何かひっかかりを感じていると信じたい。それくらい今日の握手会はエモーショナルだった。

ライブに関しては非常に盛り上がったし自分も相当熱くなった。桃子や清水キャプテンの動きはやはり群を抜いていたし、他の各メンバーも自分の持ち味を出してますます完成度が高くなっていた。ベリーズ工房は楽曲も含めハロープロジェクト内外問わず相当パフォーマンスレベルも高いと思う。スキル的なものは勿論、各メンバー全員が愛すべくキャラをそれぞれ持っているし、バランスの取れた良いグループなのは間違いないと言い切れます。

しかし今日はパフォーマンスとは別に一番大事な彼女達のアティテュードに関して真髄に近いものを見せられたような気がした。まだ幼い彼女達なりに考えるアイドル、アーティストとしての自覚、そして今の自分の置かれている立場に追いつこうと努力する姿勢や思考は意識的に相当高い位置に置かれているんだと感じた。それが教育によって育まれたものか、それとも自発的なものかはわからないですが、どちらにしろそれはファンならば自分なりに理解しておいて損は無い部分であると思う。

■実は今日は握手会の最中に限界を訴えて休憩に入るメンバーがいました。でもこれは仕方のない事でしょう。彼女達はまだ小中学生な訳で、体力的な限界は大人である自分達より相当底が浅いのは当たり前である。しかしそこでグループ最年長としての責任感からなのか桃子と清水キャプテンと千奈美の3人が残ってファンに対してパフォーマンスをして見せた。手拍子を段々と早くしていって万歳で締めるという簡素なものであったが、長い時間待っているファンに対して何か出来ないかとその場で3人で相談して決め、何度も何度も、休憩中のメンバーが戻ってくるまでやりつづけた。

最年長といっても12、3歳。日も暮れ始め肌寒くなった野外ステージ上で限界を訴えたメンバーと同じように疲れているはずの3人が元気いっぱいに大きく何度も万歳する姿を見て正直泣きそうになった。そしてそれがこの複雑な心境に陥いるきっかけになってしまった。

■何度も言いますが実際彼女達はまだ小中学生。そしてファンの大半は彼女達よりも年上であろうと思います。前提として与える側とか与えられる側だからという考え方ではなく同じ人間であるという当たり前の事を踏まえて全てを考え行動するのが普通だと思う。笑顔を絶やさずひたすら立ちっぱなしで、自分よりも幾つも年上の名前すら知らない「ファン」という名目の対象何千人との握手という過酷とも取れる状況の中、彼女達は何を考えていたんだろうか。

みんなでこの大きな壁を乗り越えよう!それによって自分達はもっと輝く事ができるんだ!とポジティブに考えていたメンバーもいたかもしれない。しかし彼女達が本当に求めるものは一体なんなのであろうか。。。既に「かわいい」とか「ダンスが上手だね」という見た目だけの誉め言葉など実際はもはや何の栄誉にもなっていないのかもしれない。彼女達の目標はまだ具体的ではないのかもしれないけど、きっとファン達が想像している領域で無い事だけは確かなんだと今日は思った。

■握手を終えて帰りのゴンドラを待つ間、桃子達が何千人と握手をしている最中ずっと座ってボケっと見ていた自分に腹が立ってすごく後悔した。でも実際はこんな考え方をしているのはもしかして自分だけで、ひょっとしたら単に自分がマイノリティなだけなのかとも今も悩んでいます。周りを見渡せば皆幸せそうに語り合ったり踊ったり廻ったり握手やライブの感想を述べ合ったりしているけど。。。自分以外のファンの人たちは一体何を考えているんだろうか。皆考え方感じ方は違って当然だけどとにかく何でもいいから何かしら感じ、自分なりにそれぞれ考えていると信じたい。

一方的にサティスファクションを得るだけ、対象物を自分と同じ人間として見れずにお客様態度で上辺だけの心配を装う怠慢。そして事が終わってしまうとその対象物すらもきっと喜んでくれていると何の疑問も感じずに馴れ合うだけのものがファンと呼ばれるならそんなものはクソくらえだ。勿論自分の行動と思いっきり矛盾している部分も痛感もして今日はホント泣きたくなった。

しかしそれが世間的にも業界的にも一番の購買層である「良いファン」と認められ、あくまでそれをターゲットに今後もイベントを行っていくなら自分はもうファンなんてやめたい。例え彼女達が結果的にそれを望んでいたとしても、それがリアルに彼女達の目標のためなんだとしてもとにかくそんなものはバカげていると思ったし、ファンって一体何だよ!って思った。これは勿論ベリーズ工房に限らない話だし、そして握手会というもの自体への疑問、さらにはアイドルの低年齢化に対してまでも深く疑問を感じてしまった一日だった。